経口血糖降下薬による治療

SGLT2阻害薬

どんな働きをするの?

  • SGLT2阻害薬は、尿中に糖を排出し血糖を下げる薬です。

気を付けること

  • 尿の回数や量が増えることがあります。
  • 尿の回数が増えることで、脱水症状を引き起こすことがあります。
  • 尿路感染や性器感染を起こすことがあります。

どんな人に用いられる?

  • 食事・運動療法を行っても十分な血糖管理が得られない方、肥満傾向の方などに用いられることが多いです。

血糖管理がうまくいかないとき

  • 食事療法・運動療法がきちんとできていますか?
    →管理不良の一番の原因です。再度、自分のライフスタイルを振り返ってしてみましょう。場合によっては、他の薬剤の併用が考慮されます。
  • きちんと指示通りに薬剤を服薬していますか?
    →飲み忘れや、時間通りに服薬できないことがありませんでしたか?もし、今の薬剤の服薬スケジュールとライフスタイルが今までと変わるなどして、服薬のタイミングがうまく合わせられなくなってきたら、ライフスタイルにあった服薬方法に変更したり、他の薬剤への変更も考慮されますので医師に相談するようにしましょう。
<各薬剤共通の注意点>

血糖管理がよくなったからといって自己判断で服薬を中止してしまうことは決してしないでください。血糖管理が順調なのは、食事療法・運動療法と、服薬している薬が上手く機能しているからです。薬の量を減らす、増やす、止めるなどの判断は、医師が患者さんの状態にあわせてその都度適切な処方をしていますので、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
もし、今、服薬している薬について少しでも不安や疑問があれば、遠慮せずに主治医または薬剤師に相談するようにしましょう。安心して、信頼して薬が飲めることも、治療の継続と成功への大切な要素であることを知っておきましょう。

監修:順天堂大学 名誉教授 河盛 隆造 先生