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専門医の声

早い段階でインスリン治療を開始するメリット

医師は患者さんのことを真剣に考え、インスリン治療をすすめている

2型糖尿病患者さんのほとんどは、インスリン治療に対して抵抗感を抱いています。我々医師は、確実に血糖コントロールが良好になるなど、インスリン治療の多くの利点をご説明するものの、インスリン治療の開始にすぐに同意してくださる患者さんは多くありません。「インスリン治療は最後の手段」と誤解し、自分の病気を受け入れるのに時間がかかるせいか、「あと1ヵ月頑張りますから・・・」と先延ばしにしようとします。しかし、その間に血糖コントロールが不十分な状態が続くようであれば、合併症が進行してしまう可能性があります。患者さんがインスリン治療を嫌がっていたとしても、医師としては患者さんのことを真剣に考えるとどうしても説得しなければならないのです。
そこで、「壊れてから車を直すのは難しいが、早い段階で整備すれば長く車を走らせることができるように、早い段階でインスリン治療を行うことで合併症の発症が抑えられ長生きできます」と、糖尿病を車に例えて説明したところ、多くの患者さんが理解してくださいました。また、診察時にインスリン注射を見せ、場合によっては2~3単位の少量を私自身が実際におなかに注射を刺してみせたり、患者さんに実際に注射していただきます。すると、注射はそれほど痛くないこと、意外と簡単にできることが実感し、それまでの抵抗感がすっと消えます。当院では、80歳以上の2型糖尿病患者さんでもインスリン治療を開始した経験が数多くあります。

まずは1日1回だけのインスリン注射ではじめてみる

インスリン治療としては、基礎インスリンを補うための持効型インスリン製剤を1日1回、追加インスリンを補うための超速効型インスリン製剤を毎食直前の1日3回、つまり1日4回注射する「Basal-Bolus療法」が基本です。しかし、忙しいサラリーマンやタクシー運転手など、食事の時間が不規則になりがちな患者さんにとっては続けるのが難しい場合がある方法といえます。そのような方には、食後高血糖を抑制する飲み薬に加え、持効型インスリン製剤を1日1回注射する「BOT」をおすすめしています。
BOTは、1日4回注射するBasal-Bolus療法に比べ「1日1回だけ」注射するわけですから治療をはじめやすく、患者さんが一度やってみようかなという気になりやすい方法です。例えば、仕事に出かける前に家で1回注射すればよいので、外出先でインスリン注射をする面倒さはありません。他のインスリン治療で問題となっている低血糖や体重増加が少ないというメリットもあります。1日1回の注射は朝食前または就寝前のいずれでもよいのですが、私は朝食前の注射をおすすめしています。打ち忘れが少なく、万一低血糖が起こっても日中であり気がつくことができるからです。BOTを行うことで、飲み薬の投与量も減量でき、すい臓の余力を残して治療に臨める上、低血糖の発現も少なくなります。
BOTを開始してから1~2ヵ月後には明らかにHbA1cが低下し、頻尿やだるさなどが軽快することが実感できます。インスリン治療はBOTの登場で劇的に変わりました。当院ではインスリン治療をはじめる方の70~80%が、BOTを行っています。

辛 浩基(しん こうき)先生

辛 浩基(しん こうき)先生

辛 浩基(しん こうき)先生
しんクリニック院長

1984(昭和59)年 東邦大学医学部卒業、同年 東邦大学医学部付属大森病院第2内科にて研修、1986(昭和61)年 同大第2内科入局、同年済生会神奈川県病院内科出向、1988(昭和63)年 東邦大学医学部第2内科助手、1989(平成元)年 済生会向島病院内科出向、1990(平成2)年 東邦大学医学部付属大森病院第2内科、1997(平成9)年 しんクリニック開院、2004(平成16)年 日本工学院専門学校理学療法科講師

日本内科学会認定医、日本糖尿病学会認定医、蒲田医師会理事

監修:東京医科大学 内科学第三講座 主任教授 小田原 雅人 先生

最終更新日:2019年12月2日Zinc Code:SAJP.DIA.19.11.3967

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