インスリン注射による治療

基礎・追加インスリン(Basal-Bolus)療法

基礎・追加インスリン療法(Basal-Bolus療法)
(持効型インスリン製剤1~2回、超速効型インスリン製剤3回など)

本来人間には2つのインスリン分泌のパターンがあります。ひとつは24時間続けて分泌する基礎インスリン(Basalインスリン)で、もうひとつは毎食後に分泌される、追加インスリンと呼ばれるタイプのインスリンです。インスリン治療では、正常な人のインスリンの体内分泌を再現することが理想であると考えられています。そこで、正常な人のインスリン分泌を再現しようとする方法が基礎・追加インスリン療法(Basal-Bolus療法)です。つまり空腹時や毎食後の血糖値が管理できない場合、1日1~2回の基礎インスリンと、1日3回食事の前に追加インスリンを打つ方法です。この基礎・追加インスリン療法は、人のインスリン分泌に近い分泌パターンを実現できるため、血糖値の管理を厳格に行えます。理想的な糖尿病治療法です。

※イメージ図

監修:東京医科大学 内科学第三講座 主任教授 小田原 雅人 先生