インスリン療法へ不安をお持ちの方へ

注射は最後の手段ではない

インスリン治療は、すい臓の働きを助け、その機能の回復を目指す治療法です。
早く治療を始めることにより、血糖管理が良くなり、すい臓の負担は軽くなります。
インスリン治療を続けてすい臓の力が十分に回復すると、すい臓はインスリンを出しやすくなり、インスリン注射の量や回数を減らせるだけでなく、のみ薬だけの治療に戻せることもあります。
健康日本21推進フォーラムが7月に行った調査では、血糖値が高いという疑いが有る方、もしくは糖尿病で治療を受けられている患者さんの約半数(51%)が、「インスリン注射は最後の手段」と回答するなど、いまだに非常に多くの方が誤解されていますが、インスリン治療を途中で中止できることもあるのです1)

1) 薬事日報:【糖尿病】健診で「要治療」も放置が4割‐健康日本21推進フォーラムが調査, 2011年8月15日
https://www.yakuji.co.jp/entry24000.html

監修:東京医科大学 内科学第三講座 主任教授 小田原 雅人 先生