Q2 現在、先生の指示どうりに薬を服用しており、血糖コントロールも良好です。食事療法や運動療法をこのまま続ける必要があるのでしょうか?
A2 糖尿病治療の最終目標は、血糖を良
好にコントロールし、その結果として糖尿病に伴う種々の合併症を予防することです。血糖をコントロールするために先ず行われるのが、食事療法と運動療法です。
それでも十分にコントロールできない場合には、薬も使用します。
したがって、血糖コントロールの最も基本である食事療法や運動療法を止めてしまうと、薬のみで良好な血糖コントロールを維持するのが困難になる場合が多いのが現状です。
また、食事療法や運動療法は肥満や高血圧など糖尿病合併症の危険因子の除去だけでなく、他の生活習慣病の予防にも有益です。
ですからぜひ、現在の治療を続けて下さい。




Q6 運動が糖尿病に有効なのはどうしてですか?
A2 運動を行うと、エネルギー源としてブドウ糖が利用されます。
また、インスリンの働きをよくする、心臓
や肺の機能を高める、血液の循環を改善する、肥満を予防する、ストレスを改善するなど、血糖コントロールの改善とともにそれ以外の効果を発揮することも分かっています。
もちろん、各人にあった適切な運動量から開始することが大切です。




Q6 運動を行うときには、どんなことに注意をしたらよいでしょうか?
A2 糖尿病で自律神経障害を有した患者さんが、自分勝手に運動療法を行った場合、突然死を起こすことがあります。
先ず、メディカルチェック(心電図やその他の医学検査)を受け、運動を行っても良いかどうかを調べてもらいましょう。
そして、運動量や方法について、医師の指導に従って下さい。
運動をする時は、急激に強い運動をすると心臓などに負担をかけますので、準備運動などの軽い運動から始めて下さい。
また、空腹時に運動すると、低血糖に陥るおそれがありますので避け、血糖値が上がってくる食後1〜2時間に行うとよいでしょう。




Q2 運動する時間がないのですが、よい方法はありますか?
A2 日常生活のなかに、無理なく運動をするチャンスを見つけ出すことが大切です。
会社や買い物の行き帰りはバスや車を使わず、できるだけ歩くようにする。エレベータの代わりに階段を使うなどライフスタイルを活動的にするだけでも効果が上がります。
また、運動を楽しいものにすることも必要で、仲間をつくって行うのも楽しくすることにつながります。
すなわち、無理のないやり方で、楽しくできて、継続できる運動を選ぶことが大切です。




Q6 どんな運動が運動療法に適していますか?
A2 無理なくどこでもでき、たくさんの筋肉を動かす運動が効果的です。
ウオーキング、自転車、室内の自転車
こぎや水泳がよいでしょう。 家の中にいて何もしないで、じっとしているのもよくありません。自分からすすんで、ものを取りに行ったり、こまめに動き回ることも、馬鹿に出来ない運動であることを忘れないで下さい。




Q6 できるだけ運動することを心がけていますが、運動を休んだ方がよいときはどのような場合ですか?
A2 風邪や睡眠不足など、体調があまりよくないと感じる場合には、無理して運動をするのは止めるようにしましょう。
心臓をすでに患っている方、不整脈のある人も激しい運動は控えた方がよいでしょう。また、血糖値や血圧が高いときにも、無理はしないようにしましょう。安全に運動を行うためには、体調の悪い日は無理をせず運動を休むことも必要です。




Q6 運動はいつ行えばよいのでしょうか?
A2 血糖が上がる時間帯に行うのがよく、食後1時間ぐらいから始めるのが理想的です。
しかし、規則正しく行うのは難しいため、自分の生活にあわせて無理のないように行いましょう。また、1回の運動の効果は2日間ぐらいしか持続しないと言われていますので、最低でも週3日は行うようにし、慣れてきたら徐々に増やしていきましょう。




Q6 運動をしたら血糖値が上がってしまいました。なぜですか?
A2 インスリンが十分に働いていない場合、運動で血糖値が上がってしまうことがあります。

インスリンの働きが正常なときは、運動をすると、血液中の糖が消費され、それと同時に肝臓から血液中に糖が供給されます。インスリンの働きが不足していると、筋肉は血液中の糖を十分に利用できません。しかし、肝臓からは糖が供給されるので、血液中に糖があふれ出し、血糖値が上がってしまうのです。空腹時血糖250mg/dL以上、尿ケトン体陽性、または尿ケトン体が陽性でなくても空腹時血糖300mg/dL以上の時は、インスリンの働きが不足していると考えられますので、運動は控えましょう。
また、急激に激しい運動をすると、消費量を超える量の糖が肝臓から供給され、血糖値が上がることがありますので、適正な強度の運動を心がけましょう。





Q6 運動の時間は、1日にどれくらいとればいいですか
A2 運動は、1日に30〜60分を目標に行いましょう。 15分を2回、あるいは10分を3回と

いうように分割してもかまいません。できるだけ毎日、それが難しいようなら、少なくとも週3回は運動するようにしましょう。





Q6 運動量の多い仕事をしているので、特別に運動する必要はないですか?
A2 食事と運動のバランスをとることが大切です。

運動量の多い仕事をしている方は、それだけ食事からとるカロリー量も多くなっているはずです。「減量」を指示された場合には、運動する必要があります。食べる量を減らし、運動量を増やしましょう。





Q6 運動のタイミングとして、食後すぐに運動するのは、よくないですか?
A2 食事の直後の運動はおすすめできません。

なぜなら、食後は、食べ物を消化するために、胃腸に血液が集まっています。もし、このときに運動をして、血液が筋肉に流れてしまうと、胃腸に血液が足りなくなって、消化不良になります。せめて食後30分間は、胃腸に血液を流すように、ゆったりと過ごしましょう。



Q6 体を動かすのが苦手で、運動しなくては、と思うと憂鬱です。運動を毎日続けられる、いい方法はないでしょうか。
A2 運動は苦しいもの、つらいもの、頑張らなければいけないもの、という意識は捨てましょう。

イヤイヤ行う運動はかえってストレスとなり、糖尿病を悪化させてしまう可能性すらあります。息を切らして歯を食いしばって頑張らなくても、友だちとおしゃべりしながら散歩をすることも立派な運動です。楽しみながら体を動かす方法を見つけましょう。一緒に楽しめる仲間がいると、無理なく続けられますね。また、家のなかでこまめに動くことだけでも、有効な運動になることが知られています。





Q6 運動中、とても喉が渇きます。水を飲むと、せっかく減った体重が戻ってしまうような気がします。
A2 運動の前後には、必ず十分な水分を補給してください。

水やお茶など、カロリーのない水分であれば、体重が増える心配はありません。汗をかいたのに水分を取らないでいると、脱水状態になって、血液が粘り気を増して流れにくくなるため、とても危険です。とくに糖尿病の人は糖尿病でない人に比べ、血液がどろどろぎみになっているので注意しましょう。のどが渇いたと感じなくても、運動して汗をかいたら、こまめに水分をとるように心がけてください。






Copyright(C)2001-2006 sanofi-aventis K.K. All rights reserved.