Q2 肥満が糖尿病によくないのは、なぜですか?
A2 肥満するほどインスリンは多く必要になり、膵臓の負担が大きくなります。
また、肥満に大きく関与する脂肪細胞は
単に脂肪をため込むだけでなく、ある種のホルモンを活発に放出しており、これがインスリンの働きを妨げる結果をもたらすことがわかっています。




Q2 ストレスも糖尿病の引き金になるといわれていますが、なぜですか?
A2 ストレスがかかると、アドレナリンなどのホルモンが分泌されます。これらのホルモンはインスリンの働きを妨げ、
その結果血糖値を増加させます。 また、ストレスが続くと、それを解消するために食べ過ぎたり、飲みすぎたりすることにもつながり、間接的に糖尿病を引き起こすことにもなります。




Q2 父親が糖尿病です。現在のところ血糖値は正常ですが、将来は遺伝によって糖尿病になるのでしょうか?
A2 糖尿病になりやすい体質は遺伝すると考えられています。
但し、親が糖尿病だからといって、必ず糖尿病になるわけではありません。 その確率は50%以下ではないかと考えられています。 つまり、糖尿病になるかならないかは体質の遺伝のほかに、半分以上は生活環境と深い関係があることが分かっています。 したがって、食事に気をつけたり運動を行ったりして、肥らないよう心がけましょう。 また、年に1回は糖尿病の検査を受けることが大切になります。




Q2 主人が糖尿病で通院していました。しかし、このごろ忙しいと言って、病院に行っていないようです。通院の重要性を、どう説得したらよいでしょうか?
A2 糖尿病の治療は、血糖をよい状態にコントロールして合併症を防いだり、あるいは合併症の進行を抑えることが主眼になります。したがって、通院しないで適切な治療が行われないと、高血糖の状態が持続し全身にさまざまな合併症が現れたり、合併症を進行させてしまうおそれがあります。代表的な合併症には「網膜症」「腎症」「神経障害」がありますが、進行すると、失明に至ったり、透析療法が必要になったり、壊疽(えそ)を起こし足などを切断するに至ることもあります。糖尿病は、きちんと治療して良好な血糖コントロールを維持すれば健康な人とまったく変わらない生活を送ることができます。それどころか、定期的に通院することにより他の病気に早く気付いて早めに治療を行うためか、コントロールのよい糖尿病の人は糖尿病でない人よりもかえって長生きしたというデータもあるくらいです。あまり怖がらせるのもどうかとは思いますが、合併症の恐ろしさと健康な状態を保つことができることをお話いただいて、再び通院するよう説得して下さい。




Q2 糖尿病になるとどうして「のどが渇く」のですか?
A2 血糖値がある一定以上に高くなると、腎臓で糖を吸収しきれなくなり、糖が尿と一緒に排泄されるようになります。
このとき、たくさんの水分が必要になり、尿として多量の水分が体外に出ていきます。その結果、体内の水分が不足するため、のどの渇きを覚えるようになります。




Q2 なぜ、糖尿病では感染症が起こりやすいのですか?
A2 糖尿病で血糖値が高いと感染症の原因となる細菌やウイルスなどを退治する白血球やリンパ球の働きが低下してしまいます。
そのため糖尿病の患者さんは感染症にかかりやすくなってしまうのです。健康的な生活習慣を心がけ、血糖コントロールを保って、体の抵抗力をつけておくことが大切です。




Q2 どのような場合に糖尿病の飲み薬(経口薬)が必要になるのですか?
A2 糖尿病になっても、通常の場合、すぐに飲み薬を使用するわけではありません。
2型糖尿病では、まず基本的な治療法である食事療法と運動療法を行います。それでも血糖をうまくコントロールできない場合に飲み薬を使います。血糖がコントロールできないと、常に血糖値が高い状態になってしまい、そのままにしておくと合併症になる可能性が高くなります。そのため、飲み薬を使って正常な血糖値を保つ必要があるのです。




Q2 血糖値の高い状態を放っておくと、失明する場合もあると聞きましたが本当ですか?
A2 血糖値が高い状態を長い間放っておくと、糖尿病網膜症と言って、
網膜(目をカメラにたとえればフィルムにあたるもの)の毛細血管が詰まってしまったり、毛細血管が破れて血液成分が漏出してしまったりします。そして、進行すると、視力が低下したり、急に失明したりしてしまう場合もあります。
しかし、糖尿病であることを自覚して、しっかり血糖コントロールをすれば、こうした合併症を防いだり、進行を遅らせたりできます。また、初期のうちなら有効な治療法がありますから、早めに医師に相談したり、定期的に検査を受けるようにしましょう。




Q2 糖尿病で、足を切断した人の話を聞いたことがあるのですが・・・。
A2 血糖値が高い状態が長期間続くと、末梢神経系や自律神経系が損なわれる糖尿病神経障害が起こることがあります。
末梢神経に障害が起きると、手先や足先に痛みやしびれがあらわれ、症状が進むと触覚や痛覚、温覚などの感覚がなくなります。さらに、足の組織が壊疽(えそ)を起こして、足を切断するまでに至ることもあります。
そうならないためにも、しっかり血糖のコントロールをすることが大切なのです。




Q2 糖尿病で人工透析を受けたと聞きました。そんなことがあるのですか?
A2 高血糖の状態が長く続くと、糖を排泄しようとして腎臓に負担がかかり、腎不全になってしまいます。
腎不全のいきつく先は、透析か腎移植です。そうならないためにも、糖尿病の定期検診を受けて、早めに異常を発見することが大切です。早期に腎臓の異常がみつかれば、コントロール次第で完全に正常な腎機能に戻すことも可能です。




Q2 糖尿病の人は、太っていると思っていたのですが、やせていくこともあるのですか。また、なぜ、やせるのですか?
A2 太っている人の筋肉や脂肪は、それだけインスリンを必要とするので、すい臓に負担がかかります。
すい臓が疲れてくると、インスリンが不足するようになり、ブドウ糖をエネルギーに変えられないために、高血糖になります。この高血糖のまま放置しておくと、余った糖を細胞に取り込むことができず、尿糖として排出されて、今度はやせていきます。こうなると、食べても食べてもやせていく、悪循環に陥ります。糖尿病になるまで、あるいは糖尿病の初期には太っていても、進行するとこのようにしてやせて行く人が多いのです。




Q2 食後の血糖値が高い「耐糖能異常」(IGT)と言われました。生活習慣を見直したら、糖尿病にならなくてすむのでしょうか。
A2 食後の血糖値が高い「耐糖能異常」を放っておくと、かなり高い確率で糖尿病に移行することがわかっています。
しかも、この時期すなわち耐糖能異常から本当の糖尿病に移行するような時期にある人では、肥満、高血圧、高脂血症を合併していることが多く、動脈硬化へと進展する確率が高いこともわかっています。ただし、早くよくない生活習慣を見直せば、食後高血糖は改善することができ、糖尿病にならずにすむのです。よい食習慣と運動の習慣を身につけましょう。




Q2 血圧が高いと、インスリンの効きが悪くなり、糖尿病になりやすいと聞きました。本当ですか。
A2 本態性高血圧症の人は、自分の体から出ているインスリンの効きが悪く、糖尿病になりやすいことがわかっています。
また、糖尿病で血圧が高い人ほど、目や腎臓に合併症が出やすいので、眼科や内科、泌尿器科などで定期的に診察を受けて、治療を怠らないようにしましょう。





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