薬の入った袋(薬袋)には、あなたの名前が書かれています。そして、1日に飲む回数、何日分入っているか、飲む時間、1回に飲む量など、薬に関する重要な情報が書かれています。その通りに薬が入っていることを、薬剤師と一緒に確かめます。
何種類かの薬が入っている場合は、いくつかの薬袋に分かれていますし、薬局によって袋が異なります。薬袋の表面には同様の情報が書かれていますので、薬を出して確認したら、取り違えないように元の薬袋に戻す習慣をつけましょう。




形の種類は、剤形と言って、大きく分けると次の3つになります。

(1)
内服薬(錠剤・カプセル剤・散剤・顆粒剤・水剤)
色・形・大きさは、いわば薬の顔。これを覚えて、飲む薬を識別できるようにします。
包装や本体には、薬の商品名や「識別コード」が書かれていますから、識別コードと1日の服用量とを手帳などにメモしておきます。すると、用法・用量がわからなくなっても、識別コードから薬の名前を知ることができますし、非常時にも対応できます。
(2)
注射(インスリン製剤など)
(3)
外用薬(点眼薬・軟膏・湿布薬・坐薬・吸入剤)

【糖尿病の薬・合併症の薬は?】
(1) 経口剤  経口血糖降下薬 (スルホニル尿素薬・速効型インスリン分泌促進薬・ビグアナイド薬)
食後過血糖改善薬(α--グルコシダーゼ阻害薬)
インスリン抵抗性改善薬
神経障害の治療薬 (アルドース還元酵素阻害薬・ビタミンB12製剤・ プロスタグランジン製剤)
網膜症の治療薬
腎症の治療薬
(2) 注射   インスリン製剤
(3) 外用薬  点眼薬



薬の名前とどのように効くか(作用)を理解し、薬が処方された理由を理解しましょう。糖尿病では血糖をコントロールするために薬が処方されます。

 



指示された時間(服用時点)に飲むことが、薬の効果を発揮させる一番の方法です。
食事を基本に設定されていることが多く、薬袋に記されている食前・食間・食直後・食後30分・就寝前・○時間毎を守ります。

食間とは・・・意味を間違いやすいのが食間で、食事と食事の間という意味です(食事中のことではありません)。食間といえば、通常は食後2時間をさします。


食後30分とは・・・厳密に30分待たなくても服用してかまいません。

インスリン注射は、食前15〜30分に注射します。インスリンが効くまでの時間と、食後の血糖上昇を考え、この注射時間が設定されています。



1回何錠、1日何回というように、薬の量を守りましょう。何種類もある場合は、種類や回数を間違えないように。




薬の包装をはずします。

飲むときは、横になったままではなく、立つかすわるかします。

薬が胃で溶けて作用を発揮するには、十分な水分が必要です。水が少ないと、食道などにひっかかることがあります。コップ1杯(約200mL)の水、または白湯で服用するようにしましょう。(ただし、主治医から水分摂取制限を受けている方は、主治医や薬剤師に相談してください。)

アルコールやコーヒー、栄養ドリンクなどで飲むのは禁物。薬の吸収などに影響を与えることがあります。

薬を飲む時には、十分な水分が必要です。

錠剤をかんだり、カプセルをはずしたりしてはいけません。

確実に薬を胃に到達させるために、とくにカプセルや錠剤を飲んだ直後は横にならないようにしましょう。



薬の作用には、主作用と副作用とがあります。副作用はもちろん、主作用についても体に何らかの変化が感じられたら、主治医や薬剤師に話してください。症状がよくなったからとか、よくならないからとか、自分の判断で薬の量を変えたりやめたりするのは禁物。もし、剤形が大きすぎて飲みにくかったり、飲みにくい時間があったりしたら、その旨を相談しましょう。

【低血糖が起こったら・・・】
血糖値が50mg/dl以下のことを、低血糖と言います。しかし、血糖値が70〜80mg/dl位に下がると、冷や汗や動悸、手指がふるえるなどの症状が起こります。人によっては、イライラやだるさ、生あくびなども起こります。これらは黄色信号ですから、すぐに対処しましょう。

 



飲み忘れがあったら、必ず主治医や薬剤師に報告するようにします。 飲み忘れを伝えないと、主治医は、薬の効き目に対する判断を誤ることがあるからです。




それは原料を見るとわかります。インスリンはアミノ酸からできていますので、もし口から飲めば、胃腸で消化されてしまい、効果が減ってしまいます。一方、注射をすれば途中で分解・吸収されることなく、効かせたいところまで到達します。




とくに指示がなければ、保存場所として適しているのは、湿気の少ない冷暗所です。 缶などに入れて、幼児の手の届かない場所に置きます。
なお、坐薬の多くやインスリンなどのように、冷蔵庫に入れるなどして温度管理が必要なものもあります。インスリンは、凍結させないようにしましょう。




「薬は生もの」と言われます。とくにインスリンは、びん(ラベル)またはパッケージに最終有効期限が書かれています。
期限切れの古い薬は、捨てるようにします。期限は薬によっても、保存の状況によっても異なりますが、薬袋に書かれている日にちから6カ月以降のものは期限切れと考えましよう。
また、同じ病名や症状の人がいても、もったいないからとあげないようにしましょう。



薬は飲みあわせによっては、作用が強まったり弱まったりすることがあります。
とくに他の病院からもらっている薬がある場合は、その旨を伝えるようにすることが大切です。 たとえば、尿糖検査のときにビタミンC剤を飲んでいると、検査反応が弱まり、不正確な結果が出ることがあります。



食べ物や健康食品についても、薬と同様に食べ合わせの問題が起こります。主治医や薬剤師に相談するようにしましょう。




糖尿病などの慢性病では、病・医院から患者手帳を手渡されることが多いようです。糖尿病の場合、糖尿病健康手帳などをもらったら自分の飲んでいる薬のことなどを記入していくようにします。
万一に備え、低血糖対策がとれるように、かかっている病院や主治医、家族など連絡先などについても書き込んでおきましょう。



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