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シニアの方
[シニアの方]すでに退職していて自分のペースで生活しているが、運動不足になりがち。他にも薬を服用している。
[Q.5]インスリン治療を始めると、自分のすい臓が怠けて、インスリンが出なくなってしまわないですか?
近藤照貴先生
A.5本来すい臓から出ているインスリンを外部から補給するために、すい臓が働かなくなり、怠けてインスリンが出なくなってしまう、と誤解されている患者さんもよくいらっしゃいますが、実は逆なのです。インスリン治療は、すい臓のインスリンを出す機能がなくなってしまった患者さんに外部補充するという場合と、早めにインスリンを補充してすい臓機能を回復させてあげる場合の大きく2つに分けられます。

2型糖尿病の患者さんのすい臓は、これまで血糖値を下げようと必死に働き続けた結果として疲れてしまっている場合も多く、インスリンの分泌量が減少しています。この減少分を外から補い、すい臓を休ませてあげるのです。早期にインスリン治療を始めることで、血糖値のコントロールがうまくいき、すい臓の機能が回復し、注射の回数が減らせたり、インスリン治療を中止し飲み薬だけの治療に戻れたりする患者さんもいます。これまでの研究で、糖尿病患者さんのすい臓の機能は治療の時間とともに低下していき、結果として身体が本来持つ力だけでは、血糖コントロールが難しくなっていくことが分かっています。そのため、よりよい血糖コントロールのためには、少しでも早いタイミングでインスリン治療を開始し、積極的にすい臓を休ませてあげることが必要と考えられています。

食事や運動に気をつけていて、飲み薬で血糖コントロールがうまくいかない場合は、インスリン治療について主治医と積極的に相談していくことをお勧めします。
先生からのメッセージ
日常生活でも、ちょっと疲れたときは休憩しますよね?休憩すれば心身ともにリフレッシュされて活力が湧いてきます。すい臓もあなたの体と同じで、疲れてしまったら休憩させてあげることが重要なのです。長年、あなたとともに働き続けてきたあなたの大切なすい臓にもいたわりの気持ちをもって長生きさせるために、インスリン治療を考えてみるのはいかがでしょうか。
近藤照貴先生 施設名:長野医療生活協同組合 長野中央病院 診療科:糖尿病・内分泌・腎臓内科 ●長野医療生活協同組合 長野中央病院 〒380-0814 長野県長野市鶴賀西鶴賀町1570 Tel:026-234-3211(代表)
近藤照貴先生
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