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シニアの方
[シニアの方]すでに退職していて自分のペースで生活しているが、運動不足になりがち。他にも薬を服用している。
[Q.3]インスリン治療には低血糖が多いイメージがあります。一人のことも多く低血糖になったときに不安なのですが…。
稲葉直之先生
A.3糖尿病患者さんの中には、インスリン治療を始めると低血糖が増えると思われている方がいらっしゃいますが、それは誤解です。インスリン治療の中には、比較的低血糖を起こしにくいものもあり、患者さんの病態や生活スタイルに合わせて治療法が選択できますので、特に低血糖がご心配であるならば、主治医の先生と相談して、検討してみてください。

糖尿病をインスリン治療に限ったことでなく、内服薬も含めてお薬で治療されている患者さんであれば、低血糖という悩みは少なからずあり、いくら注意しても避けられなかった経験を、一度はお持ちではないでしょうか。ただし、血糖値を下げる薬で治療している以上、低血糖になる可能性が全くないということはありません。ですから、低血糖の症状、対処法を正しく知って、万一、低血糖が生じた場合でもしっかりと対応できるようにしておきましょう。特に、発汗、動悸、頻脈、頭痛、眠気、痙攣など、低血糖の症状を自覚しておくことは非常に重要です。これまでのご自身の経験も振り返りながら、起こりうる症状を事前に把握しておき、低血糖かもしれないと感じられたらすぐに対処することで、重症化を防ぐこともできます。患者さんご自身でできる方法としては、糖分を補うためにジュースや砂糖を常備・携帯しておき、すぐに摂取できるようにしておくことをお勧めいたします。

また、血糖コントロールを正常に保つということは糖尿病治療の大きな目標のひとつですが、主治医の先生とよく相談の上、血糖コントロールの指標であるHbA1c値7.0%未満(NGSP値)を目標にするなど、多少余裕をもたせた治療目標を設定すれば、治療薬の効果がマイルドな分、低血糖がより生じにくくなると思います。
先生からのメッセージ
一人暮らしをされている方にとって、ご自宅で低血糖症状を感じた場合、自分だけで対応できるか不安をもたれていると思います。日頃から、主治医の先生と定期的に連絡をとるなど、万一のときにも連絡・相談できる環境を作っておくことがポイントです。
もし、お隣にお住まいの方や親しいご近所さんがいましたら、ご自身の病態のことや低血糖になってしまった際の対処法などを説明しておくなどの工夫をされてみてもよいと思います。
稲葉直之先生 施設名:静岡済生会総合病院 診療科:内分泌代謝科 専門領域:糖尿病 ●静岡済生会総合病院 〒422-8527 静岡県静岡市駿河区小鹿1-1-1 Tel:054-285-6171
稲葉直之先生 静岡済生会総合病院
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