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「わたしにもできる?」 あなたの疑問・不安に専門医が答えます!!
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自営業の方
[自営業の方]代わりの人間がおらず、休みを取るのが難しい。健康診断は自分で受けなければならない。
[Q.6]母や家族と一緒にお店をやっており、いつも一緒にいます。その中で、特にそれほど病気に詳しくない高齢の母に注射しているシーンを見られると、変な心配を与えてしまうのではないか、と不安です。家族に見られることなく注射はできるのでしょうか?
A.6近年、糖尿病の患者さんは急増しており、テレビや雑誌で取り上げられることも多くなってきました。しかし、依然として糖尿病の症状や治療に対しては正しく理解されておらず、誤解があるのが現状のようです。そのため、ご家族に過剰なご心配を与えないように糖尿病の治療をされている方は、まだまだたくさんいらっしゃいますし、その方々を支援すべくインスリン治療薬も大きく進歩しています。

まず、インスリンの注射器についてご説明いたしますと、現在ではペン型が主流で、一見、注射器には見えないものがほとんどですので、見た目でご心配されることはあまりないように思います。また、1回の注射に要する時間もお仕事に支障があるほどかかることはありません。
また、最近では、現在服用されているお薬と、効果が長く続く「持効型」というインスリンの効果とを合わせて血糖値をコントロールするBOT(Basal Supported Oral Therapy)という方法も広まってきています。この方法ならば1日1回の注射ですみますので、朝のちょっとした時間を利用すれば、ご家族にも心配をかけずにインスリン治療を行うことができるかと思います。

とはいえ、糖尿病の治療は短期間ではありませんので、ご家族のご理解・ご協力が必要になることも出てくるでしょう。たとえば、あなたがご家族の前で低血糖になってしまったらどうでしょうか。ご家族が大変驚かれるとともに、あなたご自身もつらい思いをされるかもしれません。
ですから、まずはご家族に、血糖コントロールが順調であれば、糖尿病を持たない方々と同じように生活できること、またインスリン治療は飲み薬などと同じく血糖コントロールに向けた手段であり、糖尿病が重症化したサインというわけではないことを伝えてはいかがでしょうか。そのうえで、インスリンを使う時間や状況をご理解いただくとよいかと思います。また、低血糖で倒れてしまう可能性が全くないわけではないことを話し、そのときの症状や対処法について説明しておくことで、万が一の際にもご協力をいただけることと思います。
先生からのメッセージ
インスリン治療にあたって、ご家族に心配をかけまいと隠している方もいらっしゃるようです。こうした方の場合、ご家族や周囲の方にご自身の症状を話すのは大変抵抗があることと思います。しかし、勇気を持ってお話しすれば、ご家族や周囲の方もきっとご理解・ご支援くださると思います。
糖尿病の治療にはある程度の時間が必要ですが、血糖コントロールさえしっかりと行えれば、ごく普通の生活をしていくことができます。そのためにもご家族をはじめ、周囲の協力を得ることは非常に大切なことだと思います。
上原豊先生 施設名:日本赤十字社 前橋赤十字病院 診療科:糖尿病・内分泌内科 ●日本赤十字社 前橋赤十字病院 〒371-0014 群馬県前橋市朝日町3-21-36 TEL:027-224-4585(代表)
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