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重労働の方
[重労働の方]屋外での作業などで、汗をかいて体を動かすことが多い。日によって仕事量に大きく差がある。
[Q.5]寒冷地に住んでいるので、インスリンを持ち運ぶ際の凍結が心配です。大丈夫でしょうか?
石田芳彦先生
A.5インスリンが凍結した場合、何がいけないかというと、凍結によってインスリンの成分が変性し、本来の期待する効果が得られなかったり、注射針取り付け部のゴム栓の劣化や破裂といった注射器の故障や破損の可能性があります。その結果、注射ができないばかりか、注射器の精度そのものを低下させてしまうので極めて危険です。特に外気が氷点下に下がるような場合の移動では、洋服の外ポケットに入れておくと凍結する可能性がありますので、インスリンを乾いたタオルなどで巻き、体に触れる内ポケットに入れておくとよいでしょう(体温以上の温度にはなりません)。

また、屋外での仕事中に保管方法がなく、凍結の危険性が避けられない場合、自宅でインスリン注射ができる方法もあります。BOT(Basal -Supported Oral Therapy)と呼ばれる治療法で、現在服用されている飲み薬に、1日1回、朝か就寝前に注射を追加する方法です。BOTならば、24時間持続するタイプのインスリンをご自宅で注射できるため、持ち運ぶ必要もありません。屋外で作業中の保管方法や自宅でできる治療法など、あなたにあった方法がありますので、主治医の先生に相談し、検討してみてはいかがでしょうか。
先生からのメッセージ
寒い地方、特に外気が氷点下まで下がるような場所での保管は、屋外や車中に放置せず、事務所などの屋内で保管しましょう。問題は、屋内ですら氷点下になる可能性がある場所での保管です。例えば使用後のインスリンであっても温度管理のため、冷蔵庫で保管していただくのもやむを得ないと思います。
また、冷たいインスリンはそのままの温度で注射すると痛みを感じることもあります。その場合、使用する前に手で温めると痛みは軽減しますので、インスリンを温めることも知っておくとよいでしょう。
一度凍らせてしまった製剤は、たとえ残量があっても使用しないでください。一度凍結させてしまったかもしれないと疑問をもったときは、次のようなサインがないか、注意して確認してください。

①インスリンカートリッジ内に大きな気泡がある
②注入ボタンがいつもよりも重い
③カートリッジのガラスにヒビが入っている
④ピストンのゴム栓が膨張している
⑤懸濁インスリン(Nなど)の沈殿がいつもより速い

などです。
石田芳彦先生 施設名:石田内科医院 診療科:内科 ●石田内科医院 〒651-1233 兵庫県神戸市北区日の峰1-15-1 TEL:078-582-2345
石田芳彦先生
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