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「わたしにもできる?」 あなたの疑問・不安に専門医が答えます!!
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デスクワーク中心の方
[デスクワーク中心の方]デスクワークや会議が多く、運動不足になりがち。同僚との付き合いが多く、偏った食事になってしまう。
[Q.5]会社では制服に着替えることもあり、インスリンの注射痕を同僚に見られたくありません。注射の痕は目立ちますか?
佐野寛行先生
A.5お勤めをされている方々は、「注射するところを同僚に見られたくない」、「注射するタイミングをみつけるのが難しい」、「毎日注射すると注射の痕が目立つ」、「もし注射の痕がみつかると、まわりにどんな目で見られてしまうのか…」と不安を抱きやすい環境にあると思います。

しかし注射の痕に関していうと、インスリン注射は採血や献血と違い、主にお腹の皮膚(より正確には皮下)に、または上腕部、太ももの皮膚(皮下)に注射するため、いずれもビジネス用の服装であれば隠れてしまう場所ですし、注射の後、ガーゼや絆創膏などで押さえる必要もないので目立ちません。

また、ご質問のように会社の更衣室などで就業前・就業後に着替える必要がある場合、「着替えの際に注射の痕を見られるのではないか」と心配される方もいらっしゃいますが、インスリン治療で使う針は、髪の毛の3倍程度(注射針の直径は0.2~0.23㎜、平均的な日本人の毛髪の直径は0.08㎜)の直径で、その長さは一般的なもので5.0㎜と非常に小さく、注射の痕がほとんど残らない構造になっています。

実際に、いつも同じ場所に注射していると皮膚が硬くなったり、痒みや赤みが出てしまうことはありますが、注射部位を前回の位置から2~3㎝ずつずらしていくなど、広く皮膚を使っていくことで避けることができます。このように、インスリン注射を始めたからといって、着替えの際に注射の痕が目立つことはほとんどありません。

どうしても気になる方は、主治医の先生に実際に使うインスリンの注射器を見せてもらうとよいでしょう。また患者会などに参加して他の方の意見を聞いてみるのもよいと思います。そうすれば具体的なイメージもでき、不安もきっとやわらぐのではないかと思います。
先生からのメッセージ
若い方に多く発症する1型糖尿病は、インスリン分泌細胞である膵β細胞の消失が背景にありますので、発症後すぐにインスリンによる治療が必要になります。
2型糖尿病の治療においては、食事・運動療法で改善が得られない場合、インスリンを含めた薬物治療を行います。インスリンの開始時期はケースバイケースですが、早期からインスリン注射を開始したほうが多くのメリットを得られることがあります。
しかしながら、インスリン治療は注射ということもあり、開始する上で多くのハードルがあるのは確かで、注射の痕が心配になるのもそのひとつでしょう。
インスリンは、製剤そのものが進化してきただけでなく、注射器も今はペン型の非常に使いやすいものに改良されてきました。また毎回交換して使用する注射針に関しても、より痛みが少なく、痕の残らない非常に精細なものとなっています。
消毒から注射までの一連の手技を正しく行う限り、目立つような痕はほとんど残すことなく、治療していくことが可能です。注射を始めた当初は慣れないために少し戸惑われることがあるかもしれませんが、数回も注射をすれば、慣れてうまく注射することができるようになると思います。
一方、どうしても注射部位に発赤や痒みが出てしまう場合は、インスリン製剤のアレルギーなども考えられますので、主治医の先生に相談してみてください。
インスリン治療は、よりよい血糖管理を実現し、いろいろな合併症の進展抑制に非常に大きな役割を果たします。したがって、インスリンの開始時期を逸しないようにするのが大切です。もし不安に思うことがありましたら、何でも医療スタッフに相談していただければと思います。また、職場だけでなく社会全体として、病気の理解も必要だと思います。そのためにも私たちは啓発活動を続けております。
佐野寛行先生 施設名:大阪医科大学 診療科:第一内科 ●大阪医科大学 〒569-8686 大阪府高槻市大学町2-7 Tel:072-683-1221
佐野寛行先生
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