インスリン治療は、なぜ早くはじめたほうがよいのか?
インスリンは、すい臓の働きによって作られています。血糖が高い状態が続くと血糖値を下げるためにすい臓はインスリンを出そうと常に働き続けます。その結果、インスリンの分泌は徐々に少なくなり、やがては分泌そのものがなくなってしまう危険があります。糖尿病と診断された時点で、既にインスリン分泌は健康な人の約半分に低下しているという調査結果も報告されています(図)。

UKPDS Group. Diabetes ,44(11):1249-1258,1995より作図
インスリンを体外から補充することによって、無理にインスリンを出そうとするすい臓の働きすぎを防ぎ、疲れたすい臓を一時的に休めることができます。インスリン治療によってすい臓の働きが回復したら、インスリン注射の回数を減らせたり、飲み薬だけの治療に戻せる可能性もあります。
すい臓の機能が低下する前にできるだけ早くインスリン治療を開始して、よりよい血糖コントロールをめざすのです。


