糖尿病治療のための経口薬は、その作用によって大きく分けると、4種類あります。
| (1) |
インスリンの分泌をうながす薬 |
| (2) |
糖質の吸収を遅らせる薬 |
| (3) |
インスリンの作用を強める薬 |
| (4) |
糖尿病による3大合併症を治療する薬 |
病気の状態を見ながら使い分けることで、より効果的な治療ができます。
それぞれの薬が持っている作用をきちんと理解するとともに、服用の方法(用法・用量)を守ることが大切です。 |
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| ■インスリンの分泌をうながす薬は? |
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インスリンを産生するすい臓のB細胞(またはβ細胞)に働きかけて、インスリンの分泌をうながす薬です。
基本的な糖尿病の経口薬として使用されます。
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血糖を下げる力が強いため、血糖が下がりすぎ、低血糖を起こすことがあります。
低血糖には特に注意が必要です。
インスリンの量が多くなると、余分な糖が脂肪として蓄えられ、
体重が増えることがあります。 |
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すい臓を刺激してインスリンを出させる薬ですが、スルホニル尿素薬と異なり、毎食直前(10分以内)に飲んで、短い時間だけインスリンの分泌をよくする新しいタイプの薬です。
空腹時の血糖値はそれほど高くなくて、食後の血糖値が高い場合は、この薬が効果的です。
食後の高血糖を抑え、食事と食事の間の低血糖が起こりにくいという特徴があります。 |
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| ■糖質の吸収を遅らせる薬は? |
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糖質がブドウ糖に分解されるのを抑えて、腸管内での糖質の消化・吸収を遅らせる薬です。
ブドウ糖の吸収が遅くなるため、食後の高血糖を改善することができます。
空腹時の血糖値はそれほど高くなくて、食後の血糖値が高い場合は、この薬が効果的です。
この薬は、毎食直前に飲まないと効果がありません。
この薬を飲むと、時々おなかが張ったり、おならが出やすくなったり、下痢をすることがあります。しばらく飲んでいると症状が治る場合がありますが、どうしてもがまんできないときは、主治医に相談しましょう。
この薬を飲んで、低血糖が起こった場合は、砂糖ではなくブドウ糖を飲む必要があります。ブドウ糖が手もとにないときは、ブドウ糖の入ったジュース類でもかまいません。 |
| ■インスリンの作用を強める薬は? |
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筋肉などでインスリンの効き目をよくして、ブドウ糖が細胞内に入りやすくする薬です。 |
血液中のブドウ糖の利用が高まり、血糖が下がります。
飲んでから8〜10時間作用が持続します。朝・夕の2回、食前または食後すぐ飲みます。 人によっては、この薬を飲むと体重がふえたり、むくみがでたり、貧血が起こったりします。
心不全の人や、過去に心不全を起こした経験のある人には、この薬は使えません。 |
腸からのブドウ糖の吸収を抑えたり、肝臓が血液中にブドウ糖を送り出すのを抑える薬です。
筋肉などでブドウ糖がうまく利用されるよう手助けする働きもあります。
この薬は、飲んでいても肥満や動脈硬化が進むといったことが起こりにくい薬です。
この薬を飲むと、食欲不振や吐き気・下痢・便秘などの消化器症状があらわれる場合があります。 |
| ■糖尿病による3大合併症の治療薬は? |
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糖尿病神経障害にかかると、両手両足のしびれ、痛み、冷えなどの症状が出ます。
神経の障害に直接作用する薬や鎮痛剤が使われるほか、不快感や血行をよくする薬が使われます。 |
| アルドース還元酵素阻害薬 |
手足のしびれ感や痛みを改善する薬 |
| ビタミンB12製剤 |
神経に働いて、痛みや麻痺などを改善する薬 |
| プロスタグランジン製剤 |
血液の流れをよくして,手足の痛みや冷えを和らげる薬 |
自律神経障害がある場合は、胃や腸の働きに障害があらわれ、胃の調子が悪い、便秘、下痢、尿が出ないなどの症状が出ます。
これらの症状には消化管の運動をうながし、胃や腸の調子をよくする薬や、下痢を とめる働きのある薬が使われます。 |
糖尿病腎症の場合には,浮腫をとったり血圧をコントロールする薬が使われます。
症状に合わせて、尿の出をよくする薬、低い血圧を高くする薬、腎臓で必要なアミ ノ酸を補う薬、老廃物を吸着する働きのある薬、体内のカリウムを下げる薬などが使われます。 |
糖尿病網膜症の場合には、出血を止める薬、血液の循環をよくする薬が用いられます。
点眼薬は1回一滴で十分です。点眼薬を2種類以上使用する場合は、5分間ほど間隔をあけて次の点眼薬を使うようにしましょう。 |
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