放っておくと、合併症が出る?
糖尿病腎症とは?
糖尿病神経障害とは?
その他の合併症とは?
糖尿病網膜症とは?
合併症を防ぐには?
■放っておくと、合併症が出る?
糖尿病は自覚症状がほとんどないことが多いため、放っておかれたり、軽く考えられがちです。
しかし、血糖値の高い状態が続くと、気がつかないうちに血管や神経が侵されていきます。
血管と神経は全身にネットワークを結んでいるため、全身の臓器にさまざまな障害が起こってきます。血糖値を十分コントロールしていないと、いろいろな合併症があらわれてくるのです。
【糖尿病の合併症】
◆枠に囲まれた(1)〜(3)は、特に「3大合併症」と呼ばれています。
毎年一万人の人が糖尿病のために失明し、一万一千人の人が新たに人工透析を開始しています。また年間一万人以上の人が壊疽(えそ)による下肢の切断を行っています。
■糖尿病神経障害とは?
初期症状
糖尿病の神経障害は、主に末梢神経が侵され、全身に及びます。
早期にあらわれる症状は、こむらがえりが起こりやすくなったり、手足の先がしびれたり、針で刺されたように痛んだり、足の裏に違和感があったりします。
治療
軽いうちは血糖をコントロールするだけでほとんどがよくなり、神経障害の進行を防ぐことができます。
神経障害が進んだ場合は、薬物治療が必要です。
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血糖値を高いままにしておくと自律神経にも障害が起こります。その場合、発汗異常、立ちくらみ、便通異常、膀胱障害、勃起障害などの症状があらわれます。
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痛みを感じなくなっているため、ちょっとした足の傷や、やけどに気づかず、壊疽(えそ)になってしまう場合もあります。ご自宅で、足のチェックを行ってください。
■糖尿病網膜症とは?
私たちが目で物を見る仕組みは、カメラで撮影するときと似ています。
つまり、カメラのフィルムと同じ役目をするのが網膜です。この網膜に障害が起こると、目で物を見る能力に異常があらわれます。
糖尿病にかかって、血糖コントロールがうまくいかない状態が続くと、網膜内の血管に障害が起こります。これが糖尿病網膜症です。
初期症状
網膜には、酸素や栄養分を送り込む細小血管が集まっています。血糖コントロールがうまくいかないと、血管の壁は高血糖にさらされてしまいます。
そのために血管壁はもろくなって血液の流れが悪くなり、点状やしみ状の小さな出血が起こります。
その結果、急に物が見えにくくなります。
注 意
網膜症は、初期のうちに適切な処置をすれば、視力障害を最小限にくい止めることができます。
しかし、厄介なことに初期には自覚症状がありません。
視力の低下を感じてから気づくことが多く、その時点では症状はかなり進んでいるのです。
ですから、糖尿病と診断されたら、たとえ自覚症状がなくても定期的に眼底検査を受けるようにしましょう。
■糖尿病腎症とは?
初期症状
血液をろ過してからだに不必要な老廃物を尿として排出するのが腎臓の役割ですが、糖尿病腎症になると、その役割をしている糸球状の毛細血管がそこなわれ、腎臓の機能に障害が出てきます。初期症状としては、尿中にタンパクが漏れてくるのですが、これは検査をしなければわかりません。
放置されて悪化すると、むくみや高血圧などに気づいて、初めて知ることになります。
治療
早期に発見できれば、治療によって病気の進行を抑え、場合によっては回復も可能です。
腎症が進行すると、食事療法では塩分やタンパクの厳格な制限が必要になります。
さらに症状が進むと、定期的に人工透析を受けなくてはならなくなります。
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早期発見のためには、定期的に尿の検査を受けるようにしましょう。
■その他の合併症とは?
【動脈硬化症】
脳
脳に動脈硬化がおこると、脳梗塞や脳出血などの危険が高くなります。
心臓
心臓に動脈硬化がおこると、狭心症、心筋梗塞などの危険が高くなります。
手足
手や足の場合は潰瘍、壊疽(えそ)が起こりやすくなります。
【高血圧症】
糖尿病になると高血圧症になりやすいといわれています。
【感染症】
呼吸器系、尿路系、皮膚に感染症が起こりやすくなります。
カゼですむものが肺炎になったり、女性の場合は尿路感染症がひどくなったり、膀胱炎や腎盂腎炎が起こりやすくなります。
またバイキンに対する抵抗力が落ちるため、糖尿病の人に白癬菌症(水虫)があらわれることが多いといわれています。
【脂肪肝】
糖質や脂肪が肝臓にたまっておこる病気です。
カロリーのコントロールを行えば症状は改善されます。
■合併症を防ぐには?
合併症を予防するためには、食事療法・運動療法・薬物療法などによる血糖コントロールが大切です。
血糖コントロール=合併症の発症予防なのです。
すでに合併症があらわれている場合でも、糖尿病の治療とそれぞれの合併症に応じた治療をすれば、合併症の進行をくい止めることができます。
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糖尿病の治療を中断せず、きちんと血糖コントロールしましょう。
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定期的に検診を受けて、眼や腎臓の合併症をチェックしましょう。
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血圧の変動に注意しましょう。
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毎日足のチェックを行い、手入れも忘れずにしましょう。
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歯のチェックは、プラーク(歯垢)をしっかり落とし、きずに注意し、いつも口の中を清潔にするよう心がけましょう。
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体重を管理して、肥満に注意しましょう。
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タバコなど、動脈硬化の危険因子を避けるようにしましょう。
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糖尿病は一生つきあっていく病気ですから、いたずらに合併症をこわがらないで、不安な点や不明な点は、主治医に相談しましょう。
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