目の検査は? 心臓の検査は?
腎臓の検査は? 足の検査は?
神経の検査は? 血管の検査は?

糖尿病は合併症がこわい病気。
とはいっても、初期のうちは自覚症状がないため検査でしか発見できません。

糖尿病と診断されたら、合併症があるかどうか、どの程度進行しているのかを調べる検査を定期的に受けて、きちんと対処していくことがとても大切です。

■目の検査は?
眼底検査、視力検査、視野測定など。
目に起こる合併症で特に多いのは、糖尿病網膜症です。
他に、白内障や緑内障があります。

【眼底検査】
糖尿病網膜症を発見するために、網膜の状態を隅々まで細かく調べる検査です。痛 い検査ではありません。

目に起こる合併症の検査は、原則として眼科で行われます。




■腎臓の検査は?
尿中微量アルブミン検査、尿タンパク検査、クレアチニンクリアランス検査など。

透析療法が必要な腎不全の原因の第1位は糖尿病です。 糖尿病腎症を見つけるために、腎機能を調べる検査が行われます。

【尿中微量アルブミン検査】
より早い段階での腎症発見の指標として利用します。
アルブミンはタンパク質の一種で、1日あたり尿中に30mg以上出ていると糖尿病による早期の腎臓障害が疑われます。

【尿タンパク検査】
タンパク尿が出ているかどうかを調べる検査です。
尿中にタンパク質が1日あたり、500mg以上出ていると糖尿病による腎臓障害の進行が疑われます。

【クレアチニンクリアランス検査】
身体にたまった不要なものを、尿に溶かしてどれだけ排出できるかを調べます。クレアチニンは血液中に存在する物質で、尿中に排出されます。一定時間内の血中と尿中のクレアチニン濃度を測定することによって腎機能の指標になります。

正常値は、血清クレアチ二ン  男性:0.8〜1.2mg/dL
女性:0.5〜1.0mg/dL
血清尿素窒素 8〜17mg/dL
クレアチニンクリアランス 90〜130mg/分



■神経の検査は?
腱反射テスト、振動覚検査、神経伝導検査、心電図R−R間隔変動の測定など。

糖尿病神経障害になると、手足の痛みやしびれをはじめ、全身にいろいろな症状があらわれます。
神経障害は、自覚症状だけで診断することはむずかしいので、
くわしく検査する必要があります。

【腱反射テスト】
ゴムのハンマーで、ひざのお皿の下を叩き、足が跳ね上がるかどうかを調べる検査です。

【振動覚検査】
振動を起こした音叉をくるぶしの上にのせて、振動の感じ方を調べる検査です。

【知覚検査】
皮膚を針などでつついて、痛みを感じるかどうかを調べる検査です。

【神経伝導検査】
刺激した後に神経に伝わる波の速さや大きさを、電気的に調べる特殊な検査です。



■心臓の検査は?
胸部エックス線検査、心電図検査、超音波検査、冠造影エックス線検査など。

心筋梗塞や狭心症の診断のためにいろいろな検査が行われます。
心臓の動きや心臓内の血流の状態、血管の状態を調べて、重大な合併症を見逃さないようチェックします。

【胸部エックス線検査】
心臓の肥大の状態を調べます。

【心電図】
狭心症、心筋梗塞などを調べます。安静時だけでなく、運動しながら行う運動負荷試験も必要です。



■足の検査は?
足の血圧測定、足の皮膚観察など。

糖尿病の合併症として、足にさまざまな障害が起こりやすいことがわかっています。
足の異常を早く見つけて、早く治療することが大切です。

通常の血圧計で足首の血圧を測ったり、専用の血圧計で足の親指の血圧を測ると足の血流の状態がわかります。
ちょっとした傷から潰瘍を起こしたり、悪化すると壊疽(えそ)になったりするので、時々 足をよく見てください。糖尿病では足の白癬(みずむし)がひどくなることも知られています。



■血管の検査は?
血圧検査、血清脂質検査、頚動脈超音波検査など。

糖尿病は「血管の病気」といわれるほど、血管障害を起こしやすい病気です。

血圧や動脈硬化の程度を調べておくことは、脳卒中や心筋梗塞を防ぐためにも必要です。

【血圧検査】
動脈硬化の状態を調べます。特に足の血流障害は良く見られるため、足背動脈の血圧測定は大切な検査です。
高血圧は、糖尿病腎症や脳卒中、心筋梗塞の原因にもなります。

【血清脂質検査】
動脈硬化の原因となる物質の一つが脂質です。高脂血症を早く見つけて予防します。

【頚動脈超音波検査】
超音波診断技術の向上で、首の動脈の壁の肥厚を簡単に調べることができるように なりました。動脈硬化の程度がわかるほか、脳卒中の予防にも役立つ情報が得られます。





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