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専門医が教える!血糖コントロールの「コツ」 専門医が教える2型糖尿病治療のコツ

「糖尿病の治療って、薬で血糖値を下げるだけの話でしょ?」と思われる患者さんやご家族の方は多いのではないでしょうか。 しかし現在のところ、すべての糖尿病患者さんの血糖値を安定させるオンリーワンのお薬はなく、体質や症状、生活スタイルに合ったお薬の組み合わせを見つけ、きちんと治療を続けることが重要です。 ここでは、糖尿病治療を専門とする中村二郎先生に、とくに食後血糖値の上昇に注目して、最新の治療法について伺いました。

監修:中村二郎先生(愛知医科大学医学部内科学講座糖尿病内科教授/日本糖尿病学会理事)

中村二郎(なかむら・じろう) 1981年名古屋大学医学部卒。中部労災病院内科医員、名古屋大学医学部第三内科医員、米国・ミシガン大学内分泌代謝内科客員研究員、愛知県心身障害者コロニーこばと学園医長、名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学准教授等を歴任し2011年より現職。

  • HbA1c(ヘモグロビン・ヘイワンシー)と食後血糖値をチェック!
  • 食後血糖値が上がりすぎるのを防ぐには?
  • 食後血糖値が高い患者さんの治療薬

HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)と食後血糖値をチェック!

医療が進歩した現在においても、糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法です。ただし、忙しい現代人の生活のなかで食事を管理し、運動を続けることは並大抵のことではないでしょう。頑張って続けるためには明確な目標が必要です。そこで、主治医の先生と相談してHbA1cの目標値を設定することをおすすめします。血糖値の正常化を目指すならHbA1c 6%未満、合併症予防を目指すならHbA1c7%未満などと、具体的な数値を設定することで、治療に前向きに取り組めるようになると思います。

血糖コントロールの目安として一般にはHbA1cが用いられますが、HbA1cの目標値を達成したとしても安心はできません。なぜならHbA1cがきちんとコントロールされている場合でも食後血糖値が高いと、合併症のリスクが高まるからです。そのためHbA1cのみならず、食後血糖値もチェックしながら糖尿病治療を続けていきましょう。

食後血糖値が上がりすぎるのを防ぐには?

食後血糖値がどのくらい上昇するのかは、食べ物の種類、食べる順番、食べる速さ、などによって変わります。一般にはご飯のような炭水化物を多く含んだ食物を食べ過ぎたり、よく噛まずに早く食べると、大量の炭水化物が胃から小腸に送られて、血糖値は著しく上昇します。最近では、ご飯を食べる前に野菜を先に食べることで、血糖値の上昇を抑えられることも分かっていますので、食事内容が同じでも、よく噛みゆっくり食べる、野菜から先に食べるなど工夫すると良いでしょう。

しかし2型糖尿病の病状が進み、インスリンを分泌する膵臓のはたらきや、インスリン分泌を促すインクレチンの分泌やそのはたらきが著しく弱っていたりすると、食事の工夫だけでは食後血糖値の上昇は防げません。その場合は、お薬による治療が大事になってきます。

食後血糖値が高い患者さんの治療薬

食後血糖値が高い患者さんには、小腸での糖の分解と吸収を遅らせる薬剤(α-グルコシダーゼ阻害薬)や、食後のインスリン分泌を促進する薬剤(グリニド薬、インクレチン関連薬)がつかわれます。中でも、血糖値が高いときにだけインスリン分泌を促進し、血糖値を低下させるインクレチン関連薬は最近注目されています。インクレチン関連薬にはDPP-4阻害薬(飲み薬)とGLP-1受容体作動薬(注射薬)があり、GLP-1受容体作動薬にはインスリン分泌の促進に加え、胃から小腸に食物が送られるのを遅らせ、血糖を上がりにくくさせるはたらきもあります。また、血糖低下効果だけでなく、食欲を抑えるはたらきもあり、体重減少も期待できます。

体内で不足しているインスリンを補うために、インスリン製剤もつかわれます。一般にインスリン治療は、空腹時の基礎分泌を補う持効型から開始します。それでも目標とするHbA1cに達しない場合は、食後の追加分泌を補う超速効型や速効型を組み合わせて、治療を強化していきます。最近では、基礎分泌を補うインスリン製剤にGLP-1受容体作動薬を組み合わせる治療法も行われています。

お薬の説明はこちらです。

治療が長くなると自分が飲んでいる薬の種類や作用を忘れてしまう患者さんもおられますが、いま処方されているお薬も選択された理由があるはずです。なぜそのお薬が処方されているのか、今の自分に適したお薬はどのようなタイプなのか、主治医の先生にもう一度、相談してみてはいかがでしょうか。

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